突然の報告
1年前、親友から夜にLINEで
「ガンになっちゃった。また元気で会えるうちに会いたいです。」
と、連絡がきた。
持病もなく元気な友達だったから心底驚いて言葉が出なかった。
どこまで聞いて良いか分からなかった。
突然のことで動揺した。
幸いにも子どもは寝たあとで、夫は仕事から戻っていなくて、私一人だった。
今すぐに電話して話を聞きたかったが、ゆっくり話を聞ける時間がとれそうになかったのでLINEでやり取りを続けた。
職場で倒れて救急車で運ばれて発覚。すでに手術を受けたが転移しており、ステージ4ということだった。
ステージ4がどういう状況なのか、この日に私は初めて知った。
数日間は、親友のことが頭をよぎっては涙がこぼれた。
親友がいなくなる。考えたこともなかった。
子育てが落ち着いたらまた昔みたいに旅行しようねって言ってたのに。
体の一部がぽっかりと抜け落ちてなくなっていく感じがした。
あれから1年
29年ほどの付き合いの中、ここ数年は年に1度か2度のペースで会っていたが、連絡をもらってからは2か月に1度のペースで会いに行った。
毎月会いに行きたかったが、親友が通院で治療を受けつつ、変わらず仕事を続けていることや、お互いの子どものスケジュールなどもあり、なんとなくこのペースに落ち着いた。
「1年生きられたよ。」
と先日親友に言われ、あれから1年たったのかと複雑な気持ちと驚きが入り混じった。
連絡を受けて初めて会った日は、親友の家の近くのカフェで5時間ほどお互い泣きながら話した。
想像を絶する過酷な手術や検査、治療、家族を思う親友の気持ち、悲しみ、つらさが伝わってきたし、どうしようもないことってあるんだなと打ちのめされた。
「家族に迷惑かけて、治療にお金もかかって、私なんか粗大ごみだよ!」
と泣きながら話していた親友は、この1年の間で少しずつ落ち着いた。
もしかしてこのままずっと大丈夫なのでは、と私も思ってしまうくらいに普通に話せているし、見た目にもそう変わりはない。
「とにかく生きたい」
と親友は言っている。
私にはその願いを叶えてあげられる術がない。無力だ。
元気で生きてさえいればなんとでもなる。47年生きてきてやっと本当に理解した。
来年も親友に会いに行く。ずっと生きていてほしいと心から願う。


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